標高1982mで確信した、生涯を共にすべきパートナー
こんにちは、等身大coupleです。
先日、西日本で一番高い「石鎚山」に登ってきました。
標高はなんと1982m。
東京スカイツリーの約3倍の高さ。
落ちたら一発アウト。
限りなくあの世に近い場所で、「超大事なこと」に気付きました。
今回は気付きと共に、体験をシェアできたらなと。
パートナーがいる方、必見です。
登山経験ほぼゼロで、西日本No.1に挑む
「そんな高い山に登ってすごいなぁ」
「山登りの経験と知識あるんだぁ」
と思われたかもしれませんが、一切ありません。
繰り返し言います。
登山経験、ゼロです。
沖縄に住んでいたときに、1時間レベルの山は登ったことがある程度。
あっ、あとは大石林山という「沖縄のパワースポット」でツアーにいったことはあります。
とにかく、今回のようなTHE登山は初めてでした。
まさか未経験な自分たちが、あんな場所に行くことになるなんて……
前夜23時、静かなる絶望
「明日、何時ぐらいに家でるんだろう?」
いっしょに登る方と朝8時集合の予定だったので、Googleマップでぽちぽちと距離を検索。
えっ????!
まさかの到着まで2時間10分。
え、ってことは朝6時に出ないといけなくて、朝マロンの散歩もいかないといけないから遅くて5時起き?!?!
いま23時だけど……。
変な冷や汗がたらりと出てきました。
ふだんは9時や10時に起きているのに、いきなり5時起き。
「えっ、もう寝なやばくない??」
さすがにもう仕事なんてやってられない。
サッとお風呂に入り、23時半にはお布団にダイブ。
楽しみと緊張と焦りが混じって、なかなか寝付けなかったですが、0時前にはなんとか就寝。
…
…
…
ピピピッ、ピピピッ
ハッと目が覚めたら、5時3分でした。
起きれた〜〜〜!!
よかった〜〜〜〜〜!!
山登りをはじめることすら出来ないかと思い、ヒヤヒヤしましたが、起きれてよかった。ほんとに。
時間OK。
持ち物OK。
マロンの散歩OK。
なんとか最初の試練を乗り越え(まだ家だけど)、なんとか目的地に向かいはじめました。
1時間30分の山道ドライブで、秘境に。
家から石鎚山まで2時間以上かかるのですが、そのうち1時間30分は山道。
ず〜〜〜っとクネクネ道で、体が左右にブワンブワン揺られ続けました。
小さい頃の自分だったら、確実に酔っていたと思います……。
で、運転を続けていると……
雲と肩並べる高さになりました。
ふたりともアウトドア経験が少ないので、もう大興奮。
「撮って!撮って!」
「スピード緩めるから!」
とシャッターが止まらない、止まらない。
雲のなかには一軒家もあり、ここにも人の生活があるんだな〜と驚きました。
朝起きて外をみたら雲のなか。
なんて、めちゃくちゃロマンチックじゃないですか……。
しかもめちゃくちゃ肌がうるおいそう。羨ましい。
そんなこんなで車を走らせていくと、鳥居がみえてきました。
自分たちは信仰心など、あまり持ち合わせていないのですが、くぐり抜けると雰囲気が少し変わったのを感じましたね。
これまで以上にヒンヤリする、みたいな。
木に360度囲まれ、標高も高くなり、すれ違う車がいなくなり、鳥居がでてきた。
とうとう秘境にきたな……
って言っているうちに、集合場所に到着。
登山開始。と思ったらヘリコプター登場
いっしょに登る方と合流し、登山スタート…!
思ったよりも道が整っていて、かなり初心者に優しめでした。
途中に「カエデ」が紹介されていて大興奮。
うちのペンネーム、アサノハカエデにしようかな
テクテクと登っていくと、遠くから
バババババババッ
という音が。
途中で会ったスタッフさんいわく、「年に1回のゴミ捨て日」だったらしく、ヘリが何往復もしていました。
命綱なし。絶壁をひたすら登る
定期的にくるヘリの風を受けながら、着々と登っていきます。
暑くなってきたら、壁を伝って落ちてくる水で手を冷やしたり。
よく「山の水は冷たい」なんていいますが、ガチで超冷たかったです。
冷蔵庫で冷やした水、なんてレベルじゃなかった。笑
触ったら指の皮膚がキュッって引き締まった感覚になるほど。
とまぁ、足を進めていくと休憩ポイントに到着。
「ええ…これ登ってきたの??」
と実感のない高さになってきました。
スーパーで買ってきた「20個入りのチョコドーナツ」を4人で分け、カロリー摂取。
激しい動きをしていないのに、気付いたら腹ペコになっているので、定期的な飲食がかなり大事ですね。
15分ほど休み、登山再開。
と思ったら……
絶壁にたどりつきました。
正しくは迂回して、安全な道もいけるのですが、ぼくの要望で壁を登ることに。
(難しいほうが楽しそうじゃんと思い………)
命綱はありません。
頼れるのは己の腕と脚(あと頭脳)
垂らしてくれている鎖をカチャッカチャッと掴み、登りはじめました。
ですが、真ん中まできたところで
うち、高いところ苦手かもしれん……
と高所恐怖症だとわかった楓。
放置して進むのは酷なので、
「ここの石はグラついてるから避けてね」
「先にこのあたり掴むと登りやすいかも」
と二人でじっくり、慎重に登ることに。
湿っているところはヌルっとしてて、かなり危なかったですが、協力してなんとかクリア。
いや〜〜怖かったな〜〜
もう一個、鎖ありますがいきますか?
いや、うちはいいかな…
いきましょう(前のめり)
そしてたどり着いた、最期の鎖。
これを超えたら山頂手前。
ちなみに楓は迂回ルートで、自分は鎖ルートを選びました。
グッグッと登っていくと、意外なことが発覚。
あれ、1つ前の鎖のほうが難しかったな
いま登っているところは高さがあるだけで、鎖も安定していて、足もかけやすい。
これは、いける!!
と不安が吹き飛び、爆速でてっぺんへ。
そして………
山頂手前に到着!!
真の恐怖は、これから。
絶景だな〜〜〜〜!!
ここまでくるのに約3時間。
日常生活では味わえない達成感を噛み締めていると……
じゃあ、山頂まで行きましょう!
えっ、ここ山頂じゃないんですか???
どうやら、画像の右側にあるところが山頂とのこと。
はい、ヤバすぎです。
いつも通り、命綱はないし、セーフティーネットもない。
足をすべらせたら、1982mから真っ逆さま。
いまこの文章を書いてるだけで手汗がダラダラです。
(キーボードに汗が溜まってきて書きづらい……!!)
ただ、怖がっていても仕方ない。
勇気をだして進むことに。
右に落ちてもアウト、左に落ちてもアウト、という「ありえない緊張感」で集中力が極限まで高まりました。笑
ヤバイ、ヤバすぎる。怖い。手汗とまらん
ここまでの山道と違い、足をかける場所が少ないため、安全に進むのがまぁ難しいこと。
そして、もう少しで山頂……!!
もうちょっと!!
ガシッ!!
よっ!!!
てっぺん到着!!
登山ほぼ未経験で、西日本No.1の山をクリア……!!!
みんなで記念写真パシャリ。
風が吹き荒れているのかなと思ったのですが、意外と穏やかなのが意外でした。
曇ることもなく、雨も降らず、風も穏やかで、やはり(運を)持っているな〜と再確認。
ちなみに当たり前ですが、帰りも行きと同じ道です。
これが超〜〜〜〜〜〜怖かった……。
山頂について気が抜けたからか、アドレナリンが切れたからか、恐怖が5倍ぐらいに。
これとかヤバすぎません??
右にヒョイって飛んだら一発アウトですからね???
(手汗が〜〜〜〜!!!!)
満足感を咀嚼しながら2〜3時間かけ、下山。
登山口近くのスムージーが美味しかった……。
そして、紹介が遅れました!
いっしょに登っていたのは『ゼロから山女子始めてみました』の著者である、ありをさん(@arichon_official)です!
今回の石鎚山を登るにあたって、必要な知恵を授けてくださった方でもあります。
ありをさんがいなかったら、あの恐怖は避けていたと思います……笑
この場であらためて感謝を述べさせてください!ありがとうございます!!
ちなみに、購入した本を持参し、サインしてもらいました(自慢)
標高1982mで確信した「生涯を共にすべきパートナー」とは?
約8時間の登山でたくさんの気付きを得ました。
そのなかでも特に思ったのは……
「生涯を共にするパートナー選び、超大事じゃない?」ということ。
要約すれば、下記の3つですね。
- 命を預けられるかどうか
- 疲れで機嫌を悪くしないかどうか
- 適した言葉がけをできるかどうか
大事その1「命を預けられるかどうか」
それこそ、今回の登山は命がけです。
足をかけるところを間違えてもアウト。
気を抜いて滑っちゃってもアウト。
こんな状態でも
「命を預けられるか?」
が、めちゃくちゃ大事な指標だなと思い。
たとえば、こちらの写真をみてください。
よくよく考えたら、信頼がないとできないことですよね?
途中で手が滑ろうものなら、大惨事。
身体的に力もないと上げることもできません。
写真は撮っていませんが「どこにも手足をかけられない」というガチで危ないときは、下から楓の全身を支えて降ろしたりもしていました。
極端ですが、命を預けられない相手なら一人でいたほうがマシかもしれません。
緊急時にお互いを助け合えないなら、なおさら。
大事その2「疲れで機嫌を悪くしないかどうか」
8時間も山の登り降りをしていると、そりゃあ疲れます。
ぼくたちに関しては超初心者ですし。
「クタクタでも機嫌を安定させ続けられる」のは、パートナーの大事な資質だなと感じました。
日常生活で置き換えるとわかりやすいですよね。
「仕事終わりで疲れているから」と、相手の話をテキトーに扱ったり。
「寝不足だから」と、言葉遣いが荒くなったり、当たりが強くなったり。
パートナーなら、精神的な部分も一心同体です。
腐ったみかんが周りのみかんも腐らせるように、不の感情も移ってしまいます。
もちろん機嫌が悪くなることは、誰しもある。
けど、パートナーとの関係を大事に思うのなら、自分の機嫌は自分でとれるようにならないと。
精神的な悪影響がないか配慮できる、がめちゃ大事。
大事その3「適した言葉がけをできるかどうか」
突然ですが、楓は左右盲です。
「左右が瞬時にわからない」といったもの。
山登りでいえば、「右手を〜」と言われても、どっちの手かわからないんですよね。
そしてだいたい反対の手を動かしちゃうみたいな。
(車だと、次は右って伝えても左に曲がっちゃうとか)
その言葉がけをすること自体は悪くないですが、ぼくだったら
「コレをココに!」
と手足に触れたり、指をさしながら言葉をかけます。
そのほうが楓に一瞬で伝わるからですね。
友人なら知らなくても問題ありません。知りようがない。
ただ、パートナーなのに「相手に適した言葉」を知らない、知ろうとしないのは、パートナー失格だなと。
日常でも相手に伝わりづらい言葉を選び、伝わらなくてケンカになるみたいな。
で、「理解できないあなたが悪い」と責めようものなら、もう最悪です。
ほかにも、相手の気持ちを高める言葉がけも超大事。
たとえば山登りの進捗別なら
- 登りはじめ「思ったより涼しいね」
- 3割でちょい疲れ「飲み物いる?」
- 7割でかなり疲れ「一回休憩しようか」
- 9割で心折れそう「あとココだけ!もうちょっと!ほんの一瞬!」
相手の状態をみて、モチベを折らない、楽しくなる言葉を選ぶ。
あ、補足ですが「相手の状態をよく観察する」のもほんと大事です……。
経過時間や疲れ方をみて、飲み物を提案するとか。
良い関係性ができているカップル・夫婦は自然にできている印象があります。
パートナーとケンカをしてしまう方へ
かなり極端な例をだしたので
「そんな状況そうそうない」
と思われたかもしれませんが、意外とそんなことないですよ。
パートナーと乗り越えるべきイベント/障害(登山でいう絶壁)は無限にありますからね……。
- 「同棲」の情報収集・交渉・決断
- 「結婚」の情報収集・決断・行動
- 「妊娠出産」の情報収集・行動・継続
- 「育児/飼育」の情報収集・行動・継続
- 「災害」の対策・情報収集・決断・行動
- 「介護」の対策・情報収集
いま、あなたの横にいるパートナーは、これらを共に乗り越えられそうですか?
その人に命を預けても問題なさそうですか?
疲れたからといっても、テキトーに扱われることはないですか?
あなたに適した言葉がけをしてくれますか?
もし、1つでも「NO」なら関係改善が必要だと思います。
どのイベントも、1人でのクリアは超過酷です。
同棲しても家事をしてくれないとか。
結婚したら性格が変わってしまったとか。
育児・飼育もほとんどやってくれないとか。
「そのとき」がきてから気付くのは遅い。
できることなら今すぐ確認&対策を打つこと。
「ケンカしなくなる究極の3ステップ」も配布しているので、ぜひ受け取って学んでみてくださいね。
では、今回は以上!!